超自我(フロイト)super ego

フロイトの概念。Super Ego。自我は成長の過程で、両親のしつけという形で本能的欲求の禁止を取り入れて内在化する。それが独立の精神機能となったものが超自我であり、良心や道徳律はその機能のひとつである。厳格な超自我との間の緊張感を、自我は罪悪感として感知する。

ユングはフロイトの観点を議論するとき以外には、この用語を使っていない。

ユングがこの用語を使っていないのは、ユングは道徳性が生得的に備わっているものであり、後天的に学習されるものではないと考えていたためである。

ユングは、「文化と伝統に支えられた集合的な道徳性」を超自我に相当するものととらえ、この集合的道徳性を背景に、人は自分自身の価値体系や倫理体系を作らねばならない。(個性化

(参考:培風館「心理臨床大事典」)

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