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黙示的・終末論的な元型イメージとしてのコロナ

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The Sun Setting among Dark Clouds, J. M. W. Turner, c. 1826

ユングは、人間の普遍的無意識には、時代や地域や文化の違いを越えてすべての人に共通する基本的な型(パターン)を見出すことができると考え、それを元型(アーキタイプ)と呼んだ。

ユング派分析家がコロナを語るとき、必ずといっていいほどこの元型という言葉が出てくる。以下のエディンガー(1922-1998)の言葉は20年以上前のものだが、南カリフォルニアユング研究所(The C.G. Jung Study Center of Southern California)の2020年4月9日付のメールマガジンで、ターナーの「黒い雲の間に沈む夕日」と並べて引用されていた。

日々の分析の仕事において、また世界史における現代という時代において、この地球を揺るがすような元型的な出来事が、我々の周囲のあちこちで起こりつつあるのは明白である。黙示は、国際関係、西欧における社会構造の崩壊、政治、倫理、宗教集団の中ですでに始まっているだけでなく、個々人のこころの内でも起きており、自我が意識的な気づきに至るという重大な出来事として経験され始めている。

Edward.F.Edinger. “Archetype of the Apocalypse” (1999)より抜粋された部分の拙訳。

日本語で黙示(もくし)と訳されるアポカリプス(Apocalypse)の語源は、「覆いを外すこと」。黙示は、人間の知識の通常の範囲を超えたところにあるものの啓示を意味し、人間の経験からは疎遠なことや、人類史のなかにいまだ起こっていない出来事が明らかにされることを意味する。しばしば、終末論とも関連づけられる。

E.F.エディンガーの書籍

エディンガーはよく知られたユング派分析家で、著作も多いが、邦訳されているものは少ない。

「心の解剖学」(岸本、山 共訳、新曜社2004)」は、錬金術を柱とした「こころの解体新書」。

ユングの著作は専門家むけの著作が大半で難解ですがこちらの本はユングの著作を理解しやすいように、細かく補足説明がされています。

アマゾンレビューより

意欲的な“プロローグ”(岸本氏)で知的興味が触発され、本文に進むと、エディンガーの語りや豊富な資料や絵によって目が大きく見開き(0_0!)、自分の夢が様々な角度から再体験され、さらに思い出やイメージが想起され広がります。
 異次元の世界を歩いた後では、静かな語りの“エピローグ”(山氏)に、自分の現実や実生活にすうっと戻ってくるような、何とも不思議な深い体験となりました。
 この構成とこなれた日本語で、原本を超えちゃったんじゃないでしょうか、なんて思うほど引き込まれる一冊です。

アマゾンレビューより

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