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SMAPも歌った最近の卒業式定番ソング「旅立ちの日に」の誕生物語

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前のブログで、ストックホルムの日本人小・中学校(土曜日だけの学校)の卒業式に参列した話を書いたが、40年前の自分の卒業式とあまり変わらなくてなつかしい気持ちになった伝統的な式典の中で、生徒たちがわたしが今まで聞いたことのない歌を歌った。これが、初めて聞くのにじーんとくる歌だった。

最近は、「仰げば尊し」は歌われないばかりか知らない子供も増えていて、卒業式の定番ソングといえば、この「旅立ちの日に」だそうだ。

知らない人もいると思うので、歌の誕生物語と共に紹介したい。歌だけ聞いても心に響くが、この歌を作ったのが、熱い思いを持った先生たちだという「いい話」が背景にある。

「旅立ちの日に」はこうして誕生した

当時、荒れていた埼玉県のとある中学校。校長は、そんな学校を「歌声の響く学校」にすることで矯正したいと、合唱の機会を増やすという試みをする。最初は抵抗していた生徒たちだったが、校長と音楽教諭が粘り強く努力を続けた結果、生徒たちは歌う楽しさを知り、学校は明るくなった。

「歌声の響く学校」を目指して3年目の1991年2月、音楽教諭はこのプロジェクトの集大成として、「卒業する生徒たちのために、何か記念になるものを残したい」という思いから歌を作ることを思いつき、作詞を校長に依頼する。

「私にはそんなセンスはない。」とそのときには断った校長だったが、翌日、音楽教諭の机の上には書き上げられた詞が置かれていた。

音楽教諭はその歌詞の内容に感激しながら、授業の空き時間に早速ひとり音楽室にこもり楽曲制作に取り組んだところ、旋律が湧き出るように思い浮かび、わずか15分程度で曲が完成した。

出来上がった曲は、「3年生を送る会」で教職員たちから卒業生に向けてサプライズとして歌われた。

この年度をもって校長は41年に及ぶ教師生活の定年を迎えて退職。元はこの1度きりのため作られた歌が、その翌年からは生徒たちが歌うようになり、そのうち全国に広まった。

舞台は秩父市立影森中学校

秩父市立影森中学校(写真提供:Ebiebi2

この歌で一躍有名になった中学は秩父市立影森中学校で、この歌の作詞を担当した当時の校長は小嶋登氏、2011年に80歳で死去している。作曲した音楽教諭は坂本(現・高橋)浩美氏。

合唱曲「旅立ちの日に」(歌詞つきYoutube)

若い人はもちろん、わたしのように学校時代が大昔という人も、この歌を聞くと、きっとあの日あの頃のことを走馬灯のように思い出すと思う。

自分の卒業式では歌えなかったけど、何度聞いても涙が溢れてくる、すばらしい歌だと思います

Youtubeのコメント欄より

安倍さんの対応は仕方ないと思う。 でも、私たちいっぱい練習してきたんです… 最後に先生にサプライズしようとしてたんです… 出来なくなっちゃった…。

Youtubeのコメント欄より

歌の歴史:SMAPも歌って、さらに有名に

この歌が全国に広がっていった経緯はこうだ。

1991年に誕生してからしばらくは、影森中学校だけで歌われる。
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次第にまわりの小中学校でも歌われるようになる。
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作曲家の松井孝夫(当時東京都の中学校の音楽教諭)が、この曲を知って編曲を行い、雑誌『教育音楽』に取り上げられたことで、1998年頃までに全国の学校で歌われるようになる。
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2007年にSMAPが出演するNTT東日本のCMソングに起用されたのをきっかけに、全国で最も広く歌われる卒業式の歌となる。

以下が、そのNTT東日本のCM。

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※参考文献:ウィキペディア

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