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「シラ友」募集中!

(6月19日、コメント欄を追加)
このコラムの要約:「白髪を染めない主義」でがんばっています。という、ただそれだけの話です。男性の方にはつまらない話題だと思いますが、よろしければ、最後のドナルド・トランプ氏の写真だけどうぞ。

* * *

自分の頭に初めて白髪を見つけた日の衝撃は忘れられません。

26歳でした。
職場の心理室の従業員ロッカーを開け、扉の裏についている小さな鏡をのぞきこんだとき、一本の白髪がピカーンと光ったのです。
ショックのあまり、心臓がドキドキしました。
たとえていえば、買って間もないカシミアのセーターに、虫喰いの穴を見つけてガーン、というのにも近い感覚でしょうか。

えっ、なんで? えっ、もう? えっ、ひどい! わーん。

白髪は、ネガティブでしかないものだったので、冗談で口にすることもできず動揺し、暗澹とした気持ちになりながら、その動揺を周囲に悟られないようにしたのです。

結局、そのときの白髪は、その1本きりで、その後は、白髪のことは忘れて暮らし・・・。

そのうち、年齢的にはふつうに、ぽつぽつと白髪が出てきて・・・。

最初は、見つけて抜けるぐらいだったのが、だんだん追いつかなくなり・・・。

それにしても、白髪って、硬くて太くて水分がないのでオバケのQちゃんの毛みたいに立つから、余計にそれだけ目立って困るのよね、ふーむと思いながらも為す術もなく・・・。

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そのうち、Qちゃんのように、毛が三本なんてかわいいものじゃなくなり、頭じゅうのあちこちからふわふわと立ち上がる髪が、メドゥーサを思い出させるようになり・・・。

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ここまで来ると、「ええい、もう、いいや!」と開き直れて、すっきり。

・・・という経過をたどって現在に至りますが、わたしのように白髪を染めない主義の日本人女性は、周りにほとんどいないので、時々、孤独感を覚えます。

同世代で、まだ白髪が一本もないという人も稀にいますが、大多数が染めています。

わたしのこの実感を裏付ける資料を探してみたら、ありました!

以下は、2015年に20~69歳男女2万人を対象に行われたアンケート調査の結果です。
(出典:http://dime.jp/genre/182642/1/

「白髪」がある人は男女合わせて全体の72.6%。白髪があると認識している人のうち「白髪染め」をする、しないの比率は、男性は1:4、女性は2:1。「白髪染め実施者」は男性よりも女性のほうが圧倒的に割合が高く、男性の3.3倍という結果になった。

白髪が気になり始める年齢の平均は、男女共に30代後半で、白髪ケアを始める女性の平均年齢が40.9歳。白髪染めをしている女性の三割以上が、「年齢にかかわらず、一生、染め続けたい。」と答えています。

「白髪はあるが、白髪染めはしていない」人のうち、男性は「自然体でいたい」「白髪を気にしない」など、ポジティブな理由で「白髪染め」をやらないのに対し、女性は「面倒だから」「頭皮や髪に悪そうだから」が上位にあがった。

わたしは、白髪を気にはしています。

くせ毛がコンプレックスだった中学生の時には、当時、田舎ではほとんど知られていなかった最新技術、ストレートパーマなるものの存在を知るや、一目散に美容院に駆け付けて我先にとトライしたぐらいなので、化学薬品に抵抗があるわけでもありません。

でもわたしにとって、くせ毛を矯正することや化粧をすることと、白髪を染めることには違いがあり、後者の「事実を隠す」という意味合いにどうも抵抗を感じるのです。

白髪染めをする人に反対する気は毛頭なく、ただ、白髪染めをしない選択肢が欲しいだけなのですが、女性にとって、白髪染めは、身だしなみのひとつと考えられている風潮があります。

まだオバケのQ太郎だった頃に、日本在住の友人から、「一時帰国のときは、最低、白髪染めぐらいして帰っておいで。日本の女の人はみんなオシャレで、小ぎれいにしてるんだからね。」とアドバイスを受けたこともあります。白髪染めをしないイコール、小汚くて、周囲に失礼なマナー違反者!というぐらいの感じでしょうか。

ここまで来て、やっとタイトルにつなげられるのですが、「シラ友」は、「ママ友」にかけたわたしの造語です。

高齢出産した息子が、毎週土曜日にストックホルムにある日本人小学校に通うようになって、日本人の「ママ友」がたくさんできました。

ふつうなら、まず接点のない、友達になりようのない人たちと、子どもを通して知り合い仲良くなるのが「ママ友」ですが、息子の同級生の日本人ママたちは、しばしば一回り以上、時には20歳ほども年下です。

たとえば、名前を聞いただけで、生まれてきた時代の違いが明らかなママ友の「もえなちゃん」。

クラス委員のわたしがママランチ会を企画して、一応真面目な敬語モードでお知らせ一斉メールを流すと、もえなちゃんが、「わーい!! とーなんさん、ありがとうございますઈ(◕ั◡◕ั)*゚♡ 私も参加しまーす☆」と、外見をそのまま文字にしたような、若さとかわいさあふれる返信をくれます。もえなちゃんを見ながらわたしは、鼻の下を伸ばしたおじさんや、アイドルをからかう久本雅美の気持ちがよくわかるのでした。

ママ友も新鮮で嬉しいのですが、シラ友もほしいなぁと思います。

最近、目に留まった化粧品会社のコンセプトが気に入ったのでご紹介します。

美しさの基準が「若さ」になったのは、いつからだろう。
私たちはもう、そんな作られた価値観から解放されていいと思う。
たくさん笑って、たくさん泣いて、たくさん恋をした。
女性として、幸せになる努力をしながら
生きてきた時間が年齢として刻まれるなら、その肌は誇り。
シワだって、その人の魅力をつくる美しさの一部になる。

美しいシワを刻もう。
肌は、わたし。
肌は、生き方。
(P.G.C.Dの広告より)

シワ、ばんざい!
白髪、ばんざい!
(ついでに、シミもばんざい? いや、これは取れるものなら、取りたい。。。)

でも、息子の祖母に間違われるたびに、なんとも言えず、いや~な気持ちになるんですよね。

この記事にいただいたコメントのご紹介

「シラ友」に参加できる条件は十二分に満たしているのですが、まだ手を挙げる勇気は、残念ながら持てません・・・(笑)
(40代女性)

興味深くよませてもらいました。
わかるわよ。白髪問題。
かくいう私は染めているんだけど、そうじゃなきゃ、それは汚いおばあさんになるから。
お金もかかるし、できるならやりたくない。
娘が言うには、白髪にしてもいい中年は限られてるんだって。
おしゃれで素敵なマダムは、白髪も素敵なんだって。
たとえば、フランスはベルサイユ在住の娘の友達のお母さん。
彼女は、パリでファッションの仕事をしていて、ほんとにアーバンな感じ。
自分の勤めてるアンなんとやらというブランドの服を着こなして、いつも、胸の谷間を半分出して、ノースリーブで日本の地下鉄に平気で乗る人。
もう、肩を出すのもみっともない体型と肌感になってる私には、とてもできない芸当なのよ。。。
そんなわけで、白髪でとおせる佳代ちゃんは、とっても素敵なスウェーデンマダムになった、てことなのよ。
白髪のままでいられるのは、今の自分に自信があって、胸をはって年をとって行ってることのように思う。
佳代ちゃん、万歳。\(^o^)/
さ、わたしはそろそろ髪をそめないと(笑)
(同級生)

注)この友人には、何年も会っていないので、残念ながらわたしの現状を知らないで書いてくれたことです。

白髪頭は年寄りに見える事はまちがいありません。
息子のためにも染めればいいのに。
リンスの白髪染めは簡単ですよ。
(70代、母)

日本では白髪は染めるのがマナーだとは知りませんでした。私は白髪に関してあまり関心がありませんでしたが、染めない派です。
ドナルド・トランプ氏の前妻が”Gorgeous hair is the best revenge.”と言っていますが、白くても栄養が行き届いていればゴージャスだと思います。ピアニストの内田光子氏が10年以上前にふさふさの長い灰色の髪を鏡獅子のように振って舞台でお辞儀をしていたのを見て、かっこいいと思ったのも心に残っています。
貧しいおばあさんの患者さんたちが、どうしてこうも皆さん髪の毛を真っ黒に染めているのだろうと、ずっと不思議に思っていましたが、それがマナーだったんですね。でも私の考えでは、黒くてカサカサの傷んだ髪よりも、白髪でもつやとボリュームののある髪の方がいいと思うのですが。
(60代女性)

内田光子氏は1948年生まれ。「ふさふさの灰色の髪」の時代があったのか、探せませんでしたが、67歳の現在は、こんな感じです。

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(2016年、サントリーホール開館30周年記念のページより)

“Gorgeous hair is the best revenge.”(ゴージャスな髪は、何よりのリベンジ。)は、ドナルド・トランプ(アメリカの大富豪で、2016年アメリカ大統領選に出馬することになって一躍有名になった。)の前妻Ivana(1992年に二度目の夫であるトランプ氏と離婚後、2008年59歳のとき36歳の男性と4度目の結婚)が残しているいくつかの名言のうちのひとつです。

彼女の髪は白髪じゃありませんけど、金髪は、たとえ白髪になっても、目立たなくていいですよね!

Gorgeous hair is the best revenge. - Ivana Trump

ちなみに「リベンジ」の対象と思われる、ドナルド・トランプは、頭頂部が薄くなっていて、こんな風に、よく揶揄の対象になっています。

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