ユングの著書は、自伝をのぞくと、とても難解なものが多く、意気込んで読もうとしても、数ページで眠くなるのがふつうですが、この本は、違います。
大きさ(45.7 x 31.2 x 6.4 cm)と重さからしても、ふつうの本とはいえませんが、ユングの直筆とユングの絵の詰まった、いわば美術書のようなものなのです。
この「赤の書」は、ユングの子孫であるユング家の人たちが、これまで「門外不出」のユングの遺品として、出版に応じなかったものが、2009年、ついに出版されたものです。
出版こそされていなかったものの「赤の書」は、ユングの残した、とても重要な本として知られていました。
これまでの多数の専門書の中に、「出版はされていないが」という前置きつきで、「赤の書にはこんなことが書かれている」という内容があったのです。
2009年には、本の出版を記念して、スイスをはじめ、世界各地のユング研究所や関連機関で、出版記念パーティーや「赤の書」関連のレクチャーが催されました。
日本語版(後半の解説部分が日本語)も早くも2010年出版されています。
写真をクリックするとアマゾンジャパンの画面が開き、中身の一部(ユングの描いた絵を3枚)を見ることができます。
★このサイトでは、さらに追加で7ページ分が見れます。
日本語版の42,000円という値段にひるんでしまう方は、英語版なら14,000円(2011年10月現在)で買えます。
以下、英語版を入手した人たちのアマゾンのレビューの抜粋です。
「英語版は値段も1万円強なのに届いた時に、その本としての実物に震えるほどの感動を覚えた。
ユングはカリグラフィーのペン裁きも凄い技。英語のスクリプトも、現代人にも読みやすい文体です。」
「約2万円弱という価格、英訳のみであることを差し引いても、非常に魅力的だ。とにかく圧倒されるのは、ユングの画力。プロといっても差し支えない。ユングが読者を意識せず、自らのために製作した、時間を掛けて。そんな迫力に満ちた書。そこには本来予定されていない読者として、暴いて見る、覗いて見る、ワクワク感もある気がする。」
